秋雨全線や台風の接近などで、ほとんどの日が雨や曇りのぐずついた天気だった9月。
しかし、学校訪問当日の9月28日(月)の天候は朝から雲ひとつない澄み切った秋晴れの青空に恵まれた清々しい陽気となりました。
前回2年前に訪問させていただいた時は8月の夏休みの期間中でしたので校舎は静かでしたが、今回は先生や生徒の皆さんが授業中の訪問となりました。
校舎のあちらこちらから聞こえてくる授業の様子を肌で感じると懐かしさとともに何故か身が引き締まる思いも湧き起こる中、校舎ロビーに向かいました。
受付で丁寧な対応をしていただき、応接室へとお招きいただきました。早速、嶋村 秀樹 氏(幸手桜高等学校 校長:当時)、阿部 浩 氏(同高等学校 教頭:当時)とご挨拶を済ませたあと、目的の時間まで少し時間があったので、いくつかお話を聞かせていただきました。
何といっても、第一の話題は新型コロナウイルス感染症による事態の発生と未だ先の見えない状態が続いていること。誰もがこんな年になるとは思っても見なかった...。例年なら2年生はこれから「修学旅行」シーズン。いつもだと「長崎」に旅行へ行くとのこと。
インターンシップも毎年2年生から行っているが中止となり、体育祭や文化祭も規模縮小や中止となったこと。登校規制があったり、学校行事にも大きな影響があり、生徒たちに十分な学校生活や思い出づくりをさせてあげられないのではないかといった、お二人の胸をかきむしる思いが伝わってくる様でした。
また、最近の授業の模様も私たちの頭の中にあるイメージとは一変したような形で進められていることを知りました。
先生は黒板に内容を板書きしてその説明を聞きながら生徒はノートに板書きを写す。先生は写し終わった頃を見計らって生徒に質問をする…。それが私たちの知っている一般的な授業風景でした。今では先生はタブレット端末にあらかじめ教材を用意しておき、黒板の代わりにプロジェクターを使い投影し授業を進行していく。
「Google Classroom」★(欄外説明)を活用すれば予め用意している学習内容を同時に生徒のタブレットに配信することが可能だとのこと。これにより無駄な時間が省け、その分より深く理解する様に時間を使えるようになり、先生と生徒、生徒同士、クラス全員で情報を共有することもできるという。
埼玉県では現在「ICT」を活用した教育環境整備が進められているそうだ。
家庭と学校側のコミュニケーションもプリントではなく、アンケートフォーム等を使用してタイムリーに双方向のやり取りができ、登校規制時やコロナ禍の状況においてはリモート操作にも役立っている。
しかし、予算に限りがある中では現場に十分な環境が整っていないのも事実であり、校舎のWi-Fiの拡張や教員や生徒に対するタブレットやPCの台数不足、従来機器の老朽化など、解消していく事案も多いのではないかと思いました。
そして午前10:00から阿部教頭先生(当時)進行のもと、幸手桜高等学校へ寄贈品贈呈式が始まりました。嶋村校長先生(当時)のご挨拶、エースパッケージ杉山社長(当時)挨拶、埼玉りそな銀行・岩槻支店 谷支店長(当時)のご挨拶のあと、エースパッケージ杉山社長から幸手桜高等学校へ寄贈品の目録を贈呈。
続いて嶋村校長先生からエースパッケージ、埼玉りそな銀行へ感謝状をいただき、記念撮影の後、10:30分に贈呈式は無事終了しました。
この度、我が社が埼玉りそな銀行の「次世代育成型私募債」〜明日へのパスポート〜を発行した記念により、同じ地域に所在する県立幸手桜高等学校にタブレットPC10台を寄贈させていただきました。
終わりに、この機会を作っていただきました幸手桜高等学校の皆さま、埼玉りそな銀行の皆さま、誠にありがとうございました。同じ地域で事業を営むエースパッケージが事業を継続して行く中で、わずかながらでも地域の学校教育のため、環境充実のために貢献できることに感謝・実感できた貴重な1日となりました。
(取材:エースパッケージ パッケージセンター)